みんなは最近、サッカーが好きですか？ 僕は今年11歳のチームの指導をしています。 そのチームは今、とても弱いです。 この間の練習試合では24−1で負けました。 でも、彼らから“サッカーが好き”なエネルギーが衰えることはありません。 彼らは試合に負けても勝っても兎に角、サッカーが好きなんです。 みんなはどう？ どれくらいサッカーが好きですか？ 知っている友達が参加してなくてもそこでサッカーがしたいって思えますか？ 最新モデルのスパイクをもっていなくてもサッカーがしたいですか？ 空き缶でできたゴールでも「サッカーしたい！」って思いますか？ 雨の日でもサッカーしたいですか？ ナイキやアディダスのかっこいいサッカーウェアを持っていなくてもサッカーは好きですか？ ボールがあって、相手がいて、ゴールがあるあの空間が楽しくてしかたないですか？ サッカーって本当はボールが一個あれば楽しめるスポーツ。 サッカーは小さい人、大きい人、細い人、太い人、足が速い人遅い人、みんな楽しめる“遊び”。 “遊び”なんだ。

サッカーは足が速い選手も遅い選手も活躍できる。 サッカーはテクニックがある選手もない選手も活躍することができる。 これがサッカーのいいところだよね。 だから決してみんな同じような選手を目指さなくていいんだ。 写真1　スペイン　パンプローナ市内サッカー場 大事なことは自分にはどんな資質があるのか知ること。 みんなはどんなプレーが得意かな？ 分からなかったらコーチや仲間、もしくはお父さんお母さんに聞いてみても良いと思う。 写真2　スペイン　パンプローナ市内サッカー場 「最後まで諦めずに戦える」 「味方を活かすプレーができる」 「ヘディングが強い」 「相手のボールを奪うのが好き」 「ボールキープが上手い」 「テクニックはないけど、なぜかゴールを決めれちゃう」 「攻撃は好きじゃなくて後ろで待ってる方が落ち着く」 「サイドを駆け上がって、その後直ぐに戻ってこれる」 「後ろから指示を出すのが得意」 これらはみんな立派なサッカー選手に必要な立派な資質。 写真3　スペイン　パンプローナ市内サッカー場 みんなそれぞれ他の人には真似しづらい得意技を持っているはずだよね。 そしてそれらは全てサッカーに必要なことだよ？

写真1　空港

実はその前の年、僕は最高潮に緊張していました。

なぜなら日本からスペインに旅立とうとしていたからです。

「スペイン？」

「どんな国なんだ？一人で大丈夫なのか？」

飛行機に乗る時、とても不安になりました。



写真2　スペインの町１

みんなはこんな経験ないですか？

あることにチャレンジしたいけど不安でやめちゃったこと。

もしくは恥ずかしくてやめちゃったこと。



写真3　スペインの町2

“未知の世界に飛び込む”。

これって不安なことだよね。

ちょっと怖いことだよね。

そこがどんな場所か分からないし、自分に何が起こるか分からないんだから。

でも、勇気をもってそこに飛び込めばどうなるか？

写真4　スペインの町3

想像もしてなかった景色を見ることができるんだ。

そしてそこは思ってたような不安な場所じゃなかったりする。

むちゃ気持ちいい場所だったりする。

そして新たな仲間ができたりする。

そして彼らと、今そばにいる仲間と、みんな一緒にこれまで考えてなかったようなことができたりする。

飛び込んでみないと見つけられないものに沢山出会うよ。

みんなは今、何にチャレンジしようとしていますか？
　

写真１　練習メニューを考え中

今日は少し僕の話をしようと思います。

この9月から、僕はスペインである大人のチームの監督をします。

今、とてもドキドキして緊張しています。

なぜなら僕はスペインで大人チームの監督をしたことがないからです。

一年間、20人以上の大人集団の責任者になるわけなんだけど。



写真2　今年のチームの練習場

そこはどんな世界なんだろう？


僕はまだわかりません。


僕にとってそこは未知の世界です。


うまく出来るか不安だし、怖いです。



写真3　昨年のチーム

実は、昨年の今頃。

僕は同じようにドキドキ緊張していました。

なぜならまた未知の世界に飛び込もうとしていたから。

僕はそれまで高校生チームの監督をしたことがありませんでした。

「スペインの高校生ってどんななんだ？」

「ちゃんと俺の話を聞いてくれるか？」

と、とても不安でした。

写真4　二年前のチーム

その前の年もドキドキしていました。

なぜなら生まれて初めてスペインで監督をしようとしていたからです。

中学生のチームでした。

「下手なスペイン語で笑われないかな」

「ちゃんと指導できるのかな」

まだ言葉も十分に話せない僕にとってそれは凄い大きなプレッシャーでした。
　

　

スペインリーグが終了しました。

毎週１試合ずつ、負けても勝っても公式戦をこなしていくリーグ戦。

彼らは年間かけて38試合後の順位を競います。



そんな中、第27号で紹介したレアル･ソシエダも素晴らしい結果を残しました。

なんと来季はチャンピオンズリーグに出場します。

[YouTube動画]



でも、彼らのように幸せな人達がいる中、そうでない人達もいます。

この動画を観てください。

[YouTube動画]

黒のユニホームを着た選手はゴールを決めました。

その後、彼はどんな行動をとっただろう？

ゴールを決め、両手を広げて喜びを表現しようとします。

でも次の瞬間、すぐにその両手を合わせて申し訳なさそうな仕草を取ったよね。

これはなぜだろう？



この試合もリーグ戦の最終節。

白のチームは勝たなければ降格することが決まっていました。

彼が決めたこのゴールは1-1から1-2になるためのゴールでした。

もし彼があのまま両手を広げて喜んでいたら？

対戦相手、その家族、その仲間はどんな気持ちになっていただろう？