2023.10.17
【当社協賛】2022年度江崎玲於奈賞受賞者 研究室見学会が行われました
10月14日(土) 2022年度江崎玲於奈賞を受賞された 磯貝 明氏(東京大学 大学院 農学生命科学研究科 特別教授)の研究室見学会が行われました。
当見学会は 弊社発案による「科学技術に興味を抱く若者の育成・支援を図る」という目的のもと、2014 年から茨城県科学技術振興財団が実施しており、昨年度よりこの 取り組みに対しても協賛をしています。
今回は「植物由来の完全分散化セルロースナノファイバーの創製と応用に関する研究」で同賞を受賞された磯貝特別教授の研究室に茨城県内の高校(竹園高、土浦第一高、茗渓学園高、土浦日大高)より9名の高校生が見学し、磯貝特別教授から研究に関する説明や研究室の案内、実験への参加などを体験しました。
研究室では、実際に製紙用パルプのTEMPO酸化処理の実験、また研究室の学生たちによる英語でのプレゼンの場が、2班に分かれて交互に行われました。 高校生たちも実験に自ら参加することにより、磯貝特別教授によるTEMPO酸化処理がセルロースナノファイバーの実用化への大きな一歩となることを実感し、終始活発な質問が飛び交うほどの熱気でした。次世代を担う若者に繋がるテーマとして、この研究がもたらす大きな意味を感じる見学会となりました。
また磯貝特別教授から高校生には、「役に立つからやる、だけでなく、やりたいこと、おもしろいことを追求する情熱を持つこと、また、たくさんの人の話を聞き、経験し、そして直感を信じることを大事にしてほしい」とのメッセージが送られました。
江崎玲於奈賞とはナノサイエンス・テクノロジー分野で顕著な研究業績を挙げた研究者贈られる賞で、科学技術の振興と産業の活性化に寄与する事を目的としており、弊社は2003年の第一回から協賛しています。
「食物由来のセルロースナノファイバーの構造と特性および応用展開」研究紹介の様子
磯貝特別教授を囲んで記念撮影(3号館前にて)