1.小堀vsシュー(CHN)

今年のインターハイチャンピオンと世界ジュニアランキング2位との対決でした。小堀は第1、第2セット共にサービスをブレークしたが、すぐにブレークバックされ、波に乗ることが出来なかった。グランドストロークの打ち合いでは、シューの強打をよく返球したが、浅くなったところを決められてポイントを失っていた。特にシューとの違いは身長差もあるが、サービス力の差が歴然とした一戦でもあった。国内のジュニア大会ではそんなに差は感じないが、国際大会で活躍するためにはサービスのスピードと第1サービスの確率を上げる必要があります。高校2年生なので今後を期待したい。

2.小関vs関

ワイルドカードで出場した関(土浦第一高校)は、第1セットは雰囲気に飲まれたのか、普段のプレーが出来ていなかったが、第2セットの後半よりプレーが良くなりゲームを取れるようになった。国際大会の出場は初めてでしょうが、この経験を生かしてもらいたいものです。

3.リー(TPE)vs宮村

宮村はリーの強力なフォアハンドで左右に振り回されてポイントを取られていった。浅くなったところを得意のネットプレーに出るも、ファーストボレーでのミスが目立ち、チャンスを活かすことが出来なかった。

4.久見vsザン(CHN)

久見は第2シードのザンとの対戦、ザンの攻撃を得意の守備力でカバー、チャンスでは果敢に攻撃し、得点を重ねていった。久見は以前より攻撃を増したのが勝利の一因でしょう。

 

明日の本戦1回戦、注目される試合は二宮VS石津でしょう。二宮はランキングを上げて、今回は第6シードです。石津はここ数年、大会出場も少なく、ランキングを下げており、ワイルドカードからの出場です。二宮の思い切りの良いプレーと石津の切れのあるショットがどこまで復調しているのか?興味のある一戦となりました。

 

井上(雅)vsプリプーチ(THA)

第4シードの井上はフットワークも良く、ショットにも力強さが出てきており、プリプーチのプレーをどのようにさばけるか?日本選手で出場のトップですので、優勝を目指すからには、ここで負けるわけにはいきません。

 

岡村vsザン(HKG)

岡村も徐々にランキングを上げ、本戦出場です。セキショウ大会には二度目の出場であり、ランキングを上げていくには、第3シードのZHANG相手ですが、是非とも勝ちたいところです。攻守のバランスを考えてプレーをすればチャンスもあります。

 

関東テニス協会 常務理事 森 清吉