決勝戦

第6シードのPLIPUECH(THA)vs第5シードのMINNEN(BEL)の対戦となりました。

決勝までの4回をフルセットに持ち込むか勝ち進んできたPLIPUECHは昨日雨天のため大洗でのインドアコートで遅くまで戦っているので体力が心配でした。一方のMINNENは2回戦で井上雅とフルセットを戦いましたが、その他の対戦では比較的簡単に勝っているため体力は温存できています。

MINNENの攻撃に対し、守りの堅いPLIPUECHでしたが、第1セットMINNENが完璧なプレーで2-0とリードしたが、次のサービスをブレークされてからは、攻撃が単調になり、5ゲームを連取されて2-5となる。その後2ゲームを取り4-5となるが、PLIPUECHの確実な返球にリズムを崩しミスをして、PLIPUECHが6-4で取る。

第2セットに入ってから、どの様にMINNENが作戦を変えて反撃するかと思ったが、相変わらず単調に強打するだけでミスを0-6と取られた。
優勝したPLIPUECHは自分のプレーの持ち味を生かした粘りでポイントを重ねたのが勝因でしょう。一方のMINNENは強打に頼りすぐており、1ポイントを取るのに2、3本とミスをしており、これでは勝てません。今の自分の実力を把握し、その時の調子の状態により考えてプレーをするようにすべきである。技術的な面ではサービスのグリップが厚いのが再々に渡りダブルフォールトをした一因です。これから上位を目指すのには改善が必要だと思います。

 

総評としては、今回の大会では日本選手が外国選手に対して、7人がファイナルセットで負けています。全力を出して戦ったのですが、何故勝てなかったのかを反省する必要があります。セットを取る技術はあるのですから、何が不足していたのか?体力か?精神力か?戦法か?原点に立ち返ってこれからの練習に取り組んで下さい。

ワイルドカードの出場選手は未だ経験が浅い人が多いのは当然ですが、唯、国際大会に出場できたから良かっただけでは駄目ですよ。

国際大会のレベルがどの位なのか、どの位今の自分と違うのかを理解し、来年は1回でも勝てるように日頃の練習を積んで下さい。目標を持ちコツコツと努力を重ねていって下さい。

関東テニス協会 常務理事 森 清吉