本戦3日目

  • 第4シードの大前綾希子(島津製作所)vsCHOI(KOR)は第4ゲームまではお互いにポイントの取り合いで30分近くかかったが、その後は大前の得意のフォワハンドストロークの強打で相手のミスを誘い、危なげ無く押し切り、準々決勝に進出した。
  • 井上雅(テニスラウンジ)は昨日の1回戦で日本のジュニアの有望選手の佐藤久真莉(CSJテニスクラブ)をファイナルセットを降した第2シードLu(CHN)と対戦でしたが、第1セットの出だしはミスが目立ったが、徐々に調子を立て直し、確実なショットと配球で相手を走らせ第1セットをタイブレークで取る。第2セットも安定したショットで相手の反撃を許さず勝利した。井上の持ち味を生かした一戦であった。
  • 牛島里咲(筑波大学)はHSU (TPE)との対戦であったが、HSUの守り堅さを崩すことができず敗退した。
  • 瀬間詠里花(橋本総業HD)は第7シードのTIAN(CHN)の対戦は、お互い強打の応酬で見応えのあった試合であった。瀬間は強打の相手に対し辛抱強く返球。チャンスと見ては攻撃したことが勝利の一因でした。心配していたメンタル面も安定。闘争心は顕在。実力があるのでこのままの状態でプレーを続けることが出来れば、かなりの活躍をするでしょう。
  • 第1シードの澤柳璃子(ミキハウス)は田中優季(メディカルラボ)との日本選手同志の対戦でした。澤柳は昨日は宮村美紀(フリー)とフルセットで勝ったが、昨日よりはかなり良くなってきている。今日の第1セットは本来のプレーと思われたが、第2セットに入り力が入りすぎてボールの伸びも欠きネットミスが多く見られた。ファイナルセットは終始リード、押し切って勝った。ポイントとなったのは第5ゲーム40-0からの3本は凡ミスでデュース。その後の2本を取ったショットが攻守のバランスが取れており、これが本来の澤柳のプレースタイルでしょう。

● 波形純里(伊予銀行)は予選勝ち上がりの清水綾乃(高崎テニスクラブ)を
1回でフルセットで勝ってきたTJANDRAMULIA(AUS)です。波形は第1セットは一方的に圧倒60で取る。第2セットも42でリード、0-40でブレークできず、4-3、次のゲーム40-15とゲームポイントを取るもこれも取れず44、45とリードされるも、55と追い付く。相手のサービスをブレークし65、サービスをキープして75と第2セットを取り、準々決勝にに進んだ。

明日の準々決勝で注目の一戦は第4シードの大前VS第8シードの波形です。最近調子の上がっている強打の大前に対して、百戦錬磨の波形の対決はおもしろく、心がひかれる一戦です。他の3試合も日本選手対外国選手となりましたので、誰が準決勝に勝ち上がるのか?優勝するための大事な戦いが繰り広げることでしょう。

関東テニス協会 常務理事 森 清吉