大会6日目
シングルス準々決勝、ダブルス準決勝が行われた。

 ・ザン(中国) vs 瀬間

 第1シードのザンは順当に勝ってきている。瀬間は昨日は逆転勝ちでの対戦。両者は強打で打ち合い、相手のミスを誘う試合でした。安定感のあるザンが大事なポイントを取ったことが勝利の一因でした。ゲームの内容はゲームスコアの6-26-3よりも接戦でした。今日は台風の影響もありかなり風が強く、風がなければ勝つチャンスがあったことでしょう。

 ・村松 vs 小堀

村松は第2シードの小堀に挑戦。両者20才で同期対決でした。ここまで安定してプレーで勝ち進んできた村松でしたが、徐々に調子を上げてきた小堀は緩急をつけたプレーと省エネ(無駄なパワーを使わない)テニスで相手の弱点を見抜き、要所要所で巧みな配球でミスをさせ、ポイントを取り勝利に結びつけていった。相手の攻撃に対し両サイドに返球するのではなく、コートのセンターに返し次に相手がボールを鋭角に打てないようにし、次の守備を考えたプレーでした。村松はセンターにきた浅い低いボールに対して、ネットするミスが多かったところを小堀に見抜かれていた。

・華谷 vs 鮎川

両者、予選からの勝ちあがりで今日で5試合目となります。第1セットは鮎川の強打で華谷を捻じ伏せて6-3で取る。第2セットは鮎川の配球を読み、コートを走り回りボールを拾いチャンスで反撃。終始リードを保ち、5-4でセットポイント握るも取れず、タイブレークに縺れ込んで、結局はタイブレークを9-7で取りファイナルセットに入る。ファイナルセットは1ゲームを終えたときに鮎川が左太ももを痛め、インジュリータイムを取り治療するも、足が動かず0-3となったところでリタイアをし華谷が準決勝に進出。華谷は相変わらずどの相手に対しても一球一球精魂を込めて返球していることが相手に無言のプレッシャーになっていたと思います。

・ワン(中国) vs バンズ(オーストラリア)

外国人選手同士の対戦でしたが、体格も優れサウスポーからの強打で相手を一方的に粉砕し準決勝に進出した。明日は小堀との対戦ですが、小堀がどの様な戦法でプレーするのか楽しみな一戦です。

 

関東テニス協会 常務理事 森 清吉