大会2日目
予選最終ラウンドが行われた。

●華谷 vs 輿石
華谷が第1セットを取り、第2セットもリードするも、ここから輿石の持ち味の粘りでダイブレークまで持ち込む。最後は華谷の攻撃力に屈した。
華谷は以前より打点が高くなり、伸びのあるボールを打っていた。
輿石は粘りはあるが、バックハンドは良いので、これからはフォワハンドの攻撃力が必要です。

●本玉 vs 寺見
寺見は昨日の1回戦で3時間の影響か、凡ミスが多く、本玉のペースにはついていけず完敗でした。

●西郷 vs 宗
1回戦でシードを破った西郷でしたが、宗の安定したショットとドロップショットに苦しみ敗退。宗はヒッティングポイントが高くなったのと、ドロップショットの配球が上手に終始自分のペースでプレーできたのが良かったと思います。

●荒川 vs 本藤
本藤が攻撃力をいかし、荒川のミスを誘い第1セットを取る。荒川は第2セットからは本藤の配球と攻撃にも慣れて、第2セットを取る。ファイナルに入り攻撃力の落ちた本藤に対し、守備力が勝る荒川が本藤のミスを待ち勝利した。

●小関 vs 西本
小関はフォワハンドの強打をいかし、西本の攻撃を最小限に封じて勝利した。

●大前 vs YANG
双方の強打の応酬で、フルセットまで持ち込まれたが、大前は最後になって痙攣を起こし、万事休した。惜しかったのは、第1セット5-4とリードしたところで取れなかったことが敗因の1つでしょう。

●KENNEL vs 佐藤
佐藤は両方とも両手打ちですが、高い打点からも打つことができます。すべてのボールを強打に頼りすぎる場合が見られた。今後の配球と緩急をつけること、アングルショットが必要でしょう。後は大事の時のダブルフォールトが目につきました。今後に期待したい!

●永田 vs 鮎川
ワイルドカードで出場した鮎川は、1回戦を完勝。2回戦では18才の永田に対し、第1セットは簡単に取り、第2セットも5-2とリードする。永田の反撃で5-4となる。ここから集中力を増してノーミスで攻撃し、相手のサービスをブレーク、本戦出場を果たした。

昨日第8シードを破った永田は負けはしましたが、体格も良く、ボールを最後まで追いかけて諦めずに返球するし、足が速いのが良い。
第1サービスは良いが、セカンドサービスがハード。コートでは適当に跳ねるので、攻撃される危険があるので、改良する必要があります。今後が楽しみな選手の一人です。

大会3日目より本戦が始まります。
予選から日本選手6人、外国人選手が2人が勝ちあがりました。

今年の優勝は誰がするのでしょうか?

昨年、準決勝で敗れた第3シードの今西(島津製作所)と同じく、田中(安藤証券)と、昨年のランキング414位から250位にジャンプアップし、第2シードの小堀(橋本総業HD)や、実力者が揃っているので、虎視眈々と優勝を狙っていると思います。

本戦では予選にも増して、熱い戦いが繰り広げられますので、是非ご観戦にいらしてください。

 

関東テニス協会 常務理事 森 清吉