みんなこんにちは！

もうすぐ夏休みですね！？

アスレティック・ビルバオではキッズキャンプが行われています。

1カ月の間に500人以上の子ども達が参加する大掛かりなキャンプです。

学校が終わり、夏休みに突入した子ども達がアスレティック・ビルバオの総合練習場に集まります。

トップチームがトレーニングしている隣で彼らも練習します。



　

勉強するのはサッカーだけではありません。

クラブについても勉強します。

115年間続くクラブの歴史。





スタジアムにも行きます。





試合当日ロッカールームはどのように使われているか。

対戦相手のロッカールームはなぜ小さく作られているのか。

選手や審判はどの通路を通ってピッチに出て行くのか。

記者の人達はどこでどんなことをしているか。

　

ホーム側、アウェイ側、どちらの監督から先に記者会見を行うのか。

みんな興味深々に話を聞いています。


つくばのみんなはどうかな？

自分が応援しているクラブのこと、どれくらい知っていますか？
　

自主練ってやってますか？！

サッカーが大好きなみんなはクラブの練習以外にもボールを蹴ってるんじゃないかな？

どんなことをやってる？

リフティング？

もしくは壁に向かってボールを蹴ったり？

できればミニゲームをやってほしい！




　

お父さんやお母さんが「危ないからダメ」っていうなら誘っちゃおう。

誰か大人一人いれば許してくれるはず。

サッカーが大好きなお父さんやお母さんがいる友達を呼んで来ればいい。

ゴールが無いからできない？

ペットボトルが4本あればゴールはできる。

場所が問題かな？

公園や空き地や学校の校庭とかが使えればいいんだけれど。

“サッカーの自主練”をしよう。

サッカーには

“相手”がいて、

“味方”がいて、

“ゴール”があるよね？

ミニゲームにもそれがあるけどリフティングにはそれがない。






3人しか集まらなかったらどうしよう？

1対1に3人目はフリーマンにしちゃえばいい。

壁とか木とかを使えば味方の数は2人にも3人にもなるよね。

僕はそんなミニサッカーが一番サッカーが上手くなる自主練だと思うよ。

そして何より楽しいよね？！
　

毎年この時期にスペインではこの大会が行われます。


スペイン1部リーグに所属しているクラブの11歳チームが出場します。


期間は5月25,26,27日の3日間。


準決勝は、

バルサ対アトレティコ・マドリー

バレンシア対マラガ


決勝戦は、

バレンシア対アトレティコ・マドリーでした。


映像の通り、優勝はアトレティコ・マドリー。


キャプテン9番のサロモン・オバマ選手は大会得点王。


この体格でもまだ11歳なんですね、、、。





そして、


みんなお馴染みのバルサの久保くんは来年度この大会に出場します。


VTRで久保君は立派にスペイン語を話しています。


コメントは以下の通り。


「序盤はかなり苦戦しました。


ゲームをコントロールすることができなかったので。


でも、試合中盤、3点取ることができてからはゲームをコントロールすることができるようになりました。」


みんなもスペインの彼らに負けないようどんどん上手くなろう！
　

つくばのみんなこんにちは！

スペインリーグはレアル・マドリーが優勝しましたね！

優勝が決まったのはここビルバオでした。

そして今、スペインのサッカーでは全ての公式戦が終了しようとしています。

子ども達から大人までの全てのサッカー選手はお休みに突入します。

スペインの子ども達は夏が終わるまでサッカーをしません。



（写真：ビルバオのスタジアムで優勝が決定したレアル・マドリー）

というわけで、みんなに質問です。

気候の暑い場所でみんながスペイン人チームと試合をした場合、どちらが有利だと思いますか？



（写真：海辺を歩くサッカー少年達）


日本ではこれから、ジメジメした梅雨シーズンが到来します。

それが終わると暑い暑い夏がやってきます。

みんなはどんどんサッカーをしますよね？？

一方、スペイン人サッカー選手はその間、完全にお休みをしています。

暑い場所でサッカーをすることはみんなの方がずっと慣れているはずです。




（写真：僕が指導するクラブのサッカー場）


みんなが大きくなった2022年。

カタールという国でＷ杯が開催されます。

そこは物凄く暑い場所らしいですよ！
　

サッカーが大好きなみんなには一つ、知っておいてほしいコトがあります。

というのも、

今、つくばから遠く離れた町でスゴいことが起こっています。

“地元のチーム”が“世界のチーム”をどんどん倒しているんです。

もし、みんながつくばの選手だけでチームを作って、お正月の天皇杯で優勝したとしたら、それは凄
いことだよね？

そんなことが今ヨーロッパで起こっています。



（写真：町のバス停）

僕の住むスペインのバスク地方に人達は、バスク語という自分達の言語をとても大事にしています。

街の標識もバスク語で書かれ、

学校の授業もバスク語で行われます。

ただ。

みんなのお父さんお母さん以上の年齢の人達はあまり話すことができません。

なぜなら37年前まで、スペインは国内で問題を抱えていて、バスク語を使う人は牢屋に入れられていたからです。



（写真：チームカラーに塗られた町のガレージ）


そんなバスク地方の人達を代表するサッカークラブがアスレティック・ビルバオ。

このクラブは、「バスク地方の選手だけでチームを作る！」というこだわりを持っています。



（写真：試合翌日の新聞）


そんな彼らが今年、

外国選手達を沢山獲得している国内チームをどんどん倒し、

スペイン国王杯の決勝に進出しました。

そして、

フランス、ロシア、イングランド、ドイツ、ポルトガルを代表する海外のクラブをどんどん倒し、

ヨーロッパカップの決勝に進出しました。

それって凄いことだと思わない？？

僕はこのクラブのファンではないけれど、凄いことだと思います。

みんなには2012年はそんな事があったんだなー、というくらいにでも覚えておいてほしいです。
　

（写真：日本人チームが参加した大会）

春休み、日本のチームがスペインの大会に参加しました。

そこで僕は、日本人がスペイン人より優れている部分を沢山観ることができました。

例えば、

「敏捷性（びんしょうせい）」（素早い動き）



、、。

、、、、？



と思った人。

大丈夫です。

簡単に言うと、日本人のみんなは“忍者みたい”なんです。

一方で、スペイン人の選手達は“格闘家”みたいなんです。

忍者のように素早く動き続ける日本人。

格闘家のように筋肉があってパワフルなスペイン人。

大会中、

日本の選手達は、スペインの選手達の力強さに苦戦していましたが、

同時に、

スペインの選手達は、素早い日本の選手達を捕まえるのに苦労していました。



（写真：僕が所属するチーム）


僕は今、スペインのリーグで選手としても活動しています。

チームメイトや監督が僕に言います。

「お前凄く足が速いな！！汗」

って。

でも僕、日本ではむちゃくちゃ足が遅い選手って言われていました。

事実、今のチームでも、ヨーイドンッで駆けっこしたら僕は一番遅いです。

じゃぁなぜ彼らにとって僕は“速く見える”のでしょう？？



（写真：ビルバオのスタジアム）


いつかみんなが海外でプレーをする時、

もしくはチームで海外に遠征した時、

周りを驚かせるヒントになるかも知れません。
　

（写真：アスレティック・ビルバオU-10　練習風景）

なぜなら、

スペインと日本のジュニアサッカーには大きな違いが2つあるからです。

一つ目は簡単。

スペインでは、7人制でやっています。

つまり、

皆がやっている8人制サッカーの方がピッチにいる選手が2人も多いということね？

もう一つの違い。

それは、

スペインにはオフサイドがないということ。
（あります。でもペナルティエリアのライン以降から適用されます。）

想像してみて？

今、自分はセンターバックで試合に出ているとしよう。

相手チームのキーパーが彼の味方にパスをしようとしているとしよう。

「よしっ！
ディフェンスラインを上げて、
どんどん前からプレッシャーをかけよー！」

って、、、、できる？

できないよね、、？

（写真： 10歳以下7人制の試合）

つまり、

スペインの仲間達の方がみんなよりゆっくりプレーできるわけ。

だって、

人数が少なくて、プレッシャーをかけにくいルールでプレーしているんだから。

逆に言うと、みんなの方が

少ない時間で、

小さなスペースで、

プレーしないといけないわけ。

更に、バルサのシャビみたいに長いボールを精確にキックできることも重要だよね。

だってディフェンスラインを上げた相手の背中を狙わないと行けないわけだから。

（写真：10歳以下7人制の試合　ハーフタイム）

と言うわけで、

もし、みんなが、「良い判断」でプレーがすることが出来ているとすれば、

それはもう、

スペインの子ども達よりも難しいことが出来ているということ。


もしまだできていないなら、、？


、、、、。

練習だぁぁぁぁ！！！
　

（写真説明：アスレティックビルバオの夏のキッズキャンプに参加している子ども達）

さっそくですが、みんな、

「夢」って持っていますか？？？

僕は生れてから最近まで持ったことがありませんでした。

でも今は持っています。

夢を持ってから、毎日がスゴク凄く楽しくなりました。

辛いことがあってもグイッと踏ん張ることができるようにもなりました。

スペインの人達に、

「日本人なんかにサッカーの監督ができるのか？」

って思われても、

元気いっぱいに頑張ってこれたし、沢山の仲間もできました。

みんなに今、こうやって手紙を書くことできるのも夢をお陰です。

　

（写真説明：僕が指導するチームの選手達）
　

でも。

どうやったら「夢」を見つけられるんだろう？

まずは何か夢中になるものを見つけてみよう。

「運動会のかけっこで一番になること」でもいいし、

「好きな女の子や男の子への告白大作戦」でも良いと思う。

「本を読むこと」も素敵だし、

「カードゲームのチャンピオンになること」だってOK。

でも、とにかく夢中になるもの。

それがどんどん変わって行ってもいいと思うよ？

それを続けていれば必ず夢に出会うはず。

　

（写真説明：プロを目指すクラブ同士の戦い　アスレティック・ビルバオU15対レアル・ソシエダU15)


もう、夢、持っているみんなはそのままドンドン走って行ってください。

でも。

たまに周りを見渡してみて？

誰がいる？

そこには、

みんなを毎日助けてくれている人達がいるはず。

その人達がいなかったらみんなは今やりたいことできるかな？？

みんなにはそんなことを少し頭に入れながら、頑張ってほしいです。


それでは、次回また会いましょう。
　

そして、2010年の秋にスペインに渡りました。

なぜかというと？

サッカーの監督になるためです。

みんながプロサッカー選手なりたいように、僕もプロサッカー監督になるのが夢だからです。

僕はここで毎日サッカーの勉強をしています。

これから、月2回のペースでスペインのサッカーの話しを報告していきますね。
　

みんな一緒にサッカーをもっともっともっと好きになろう！！